4月3日(火)4時5分配信
[ヤンゴン 2日 ロイター] ミャンマー中央選挙管理委員会は2日、1日に投開票が行われた同国連邦議会の補欠選挙で、民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏が率いる野党、国民民主連盟(NLD)が選挙で争われた45議席のうち40議席を獲得したと発表した。
中央選管は国営メディアを通して選挙結果を発表。それによると、NLDが獲得したのは、下院で争われた37議席のうち35議席、上院6議席のうち3議席、地方議会2議席の両議席。
中央選管は残りの5議席を獲得した政党については公表しなかった。
軍事政権下で15年近く断続的に自宅軟禁下に置かれたスー・チー氏自身は下院議員に就任する。同氏はヤンゴンのNLD本部で集まった支援者に対し、選挙結果について「ミャンマーの日々の政治に国民が果たす役割が一段と重要視される新しい時代の幕開けになるよう望んでいる。真に民主的な環境の実現に向け、今回の選挙に参加した他のすべての政党が、われわれと協力する立場にあることを望む」と述べた。
今回の補選で改選された議席は、下院(定員440)、上院(定員224)のほんの一部にすぎず、両院ともに軍事政権に近い議員が過半数を占めている。ただ、それでも2015年に総選挙が実施されるまでスー・チー氏は大きな影響力を持つとみられている。
選挙を受け、欧州連合(EU)は2日、これまで人権侵害などを理由にミャンマーに科してきた制裁を、今月末までに一部解除する可能性があると示唆。EU、および米国が制裁の解除に踏み切れば、資源が豊富で中国やインドと国境を接するミャンマーに巨額の投資が流入する可能性もある。
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