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<スーチーさん>震災遺児へ「心配していること忘れないで」

Written By Unknown on Friday, March 9, 2012 | 4:22 AM


3月9日(金)19時40分配信
 【ヤンゴン西尾英之】「震災で親を失った皆さん。私たちが遠く離れたビルマ(ミャンマー)から、あなたのことを心配していることを忘れないで」。毎日新聞に「ビルマからの手紙2012」を連載中のミャンマー民主化運動指導者、アウンサンスーチーさん(66)は8日、東日本大震災1年を前にメッセージを寄せた。「私も幼いころに父親を失った」とも話し、特に震災で親を失った子供たちに困難を乗り越えて成長するよう呼びかけた。

 「一体何人の子供が親を失ったの?」。ミャンマー最大都市ヤンゴンのスーチーさんの自宅で行われた毎日新聞との会見。話題が東日本大震災に及び、多くの震災遺児が生じたことを知ると、それまでにこやかに話していたスーチーさんの顔色が変わった。

 東日本大震災で両親や一人親が死亡・行方不明となった「震災孤児」(18歳未満)は240人、父か母のいずれかが死亡・行方不明となった「震災遺児」(同)は1360人(いずれも厚生労働省まとめ)。「その子たちの世話は誰がしているの?」「政府は支援しているの?」。スーチーさんは記者にたたみかけるように問いかけた。

 スーチーさんの父親でミャンマー独立の父と呼ばれるアウンサン将軍は1947年、国の独立を目前に暗殺された。スーチーさんにとって「親を失った子供たち」は、わずか2歳で父親を亡くしたかつての自分の姿だ。「毎日新聞の読者にメッセージを」と求めると、「私の言葉を、親を失い苦しんでいる子供たちに届けたい」と前置きして語り始めた。

 「私の母は立派な人だったけれど、私の心にはいつも父がいないことがありました。あなたたちも今、同じように感じていると思います。どうか、私たちがいつもあなたを心配していることを忘れないで」。メッセージをそう締めくくった。
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