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スー・チー外交、国民目線 タイ訪問、ミャンマー投資訴え 大統領は警戒

Written By Ngakawa Kyaw on Saturday, June 2, 2012 | 3:36 AM

 6月2日(土)7時55分配信
 【シンガポール=青木伸行】ミャンマーの最大野党・国民民主連盟(NLD)の党首、アウン・サン・スー・チー氏(66)は、訪問先のタイで精力的に活動している。1日は世界経済フォーラム東アジア会議で演説し、国家再建への支持と投資促進を呼びかけた。スー・チー氏が外交活動を本格化させたことで、テイン・セイン大統領(67)との力関係に微妙な変化が生じそうだ。

 投資促進などを訴えたスー・チー氏の視座は、経済と産業の発展そのものより、「国民」に置かれていた。「改革は国民生活を改善するためのものだ」と語り、若者の深刻な失業問題を「時限爆弾」と形容した。そして「雇用創出、中等教育、職業訓練が必要だ。投資はそれを促し、ビルマ(ミャンマー)の利益に資する」と訴えた。

 「汚職を助長するような投資は望まない。(企業は)投資の見返りばかりを考えないでほしい」と、くぎも刺した。

 5月30日には、サムットサコン県を訪れ、ミャンマー人労働者と接触した。タイではミャンマーやカンボジア、ラオスなどからの労働者が200万人にのぼる。その8割がミャンマー人で、多くがバンコクとサムットサコン県で生活している。不法労働者も多い。

 「できれば国へ帰りたいが、戻っても仕事がない」という彼らに、スー・チー氏は「最善を尽くします」と約束した。

 外相さながらの海外での活動は、スー・チー氏と同胞、国際社会とを強く結びつける。彼女の影響力は外へ向かって増すばかりだ。

 一方、テイン・セイン大統領にしてみれば、スー・チー氏を野に放ったこと自体が、民主化と変革のアピールになる。彼女を通し国際社会に、変革への支持と投資促進を呼びかければ、大きな効果が期待できる。

 だが、スー・チー氏の口を封じることはできない。1日の東アジア会議でも、「ビルマには海外からの投資を保護する法律より、清廉で独立した司法制度を確立する方が重要だ」と、暗に大統領を批判した。

 投資ひとつにしても「促進」という両者の主張は同じだが、国民と国家のどちらに重きを置くか、という点ではスタンスが異なる。

 大統領は東アジア会議への出席を、直前になって取りやめた。スー・チー氏に「花を持たせた」のか、あるいは自身が「日陰の存在」になることを嫌ったのか、真相はやぶの中だ。

 ■今後の主な外遊日程

 6月 2日 タイ北部のミャンマー人難民キャンプを訪問

   14日 スイス・ジュネーブで開かれる国際労働機関(ILO)総会で演説

   16日 ノルウェー・オスロでノーベル平和賞受賞の講演

   21日 英議会で演説

 (日付は現地時間)
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