5月5日7時56分
ミャンマー最大野党の国民民主連盟(NLD)幹部は4日、年内に予定されている総選挙に向け、新たに「国民民主勢力(NFD)」を結成することを明らかにした。政党登録ができず選挙に参加できないNLDに代わり、民主化を望む国民の声の受け皿となるのが目的。7日にも正式発表し、政党登録を届け出る方針だ。
民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんが率いてきたNLDの後継政党となることから、軍政が今後、選挙運動を含め、NFDに圧力を強めるのは必至とみられる。
NLD書記長のスー・チーさんは、自宅軟禁中で新党参加や選挙運動はできないが、新党関係者は、スー・チーさんが釈放されれば、何らかのポストで処遇したいとしている。
軍政は、新憲法と選挙関連法で、NLDが圧勝した前回の選挙結果を公式に否定。さらに既存政党に改めて政党登録を義務づけ、その際、服役中の者を党員とすることや軍政が「違法」とする団体は登録を認めないとした。多数の党員が政治犯として服役中のNLDは登録できず、このため、NLDは新憲法下での選挙のボイコットを表明。さらに裁判所に法律を見直し、NLDとしての登録を認めるよう訴えていた。
NLDでは、軍政主導の選挙に参加することは軍政の正当性を認めることになるとして参加に反対する声と、不参加では民主化勢力としての支持を失うばかりとして、参加を求める意見が対立していた。
既成政党登録の締め切りが6日に迫り、NLDが解党に直面するなか、「このままNLDがなくなれば、政治活動ができなくなる」(幹部)との意見が強まり、新党結成につながった。新党には、NLDのメンバーに加え、1988年の政権交代につながった学生デモを主導した旧全ビルマ学生連盟のメンバーも合流する。
一方、軍政側は4月末、テイン・セイン首相と27人の閣僚と副大臣が軍籍を離れ、連邦団結発展党(USDP)を登録した。軍政の翼賛組織で全国に多数の会員を持つ、連邦団結発展協会(USDA)の名称を一部変えただけで、現政権がそのまま総選挙後の新政権へ移行するための手段とみられる。
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