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NDFが政党登録 民主化勢力「分裂」狙い

Written By Unknown on Monday, July 12, 2010 | 8:56 AM

7月10日22時14分
ミャンマー選挙管理委員会は9日、アウンサンスーチーさんが率いてきた旧最大野党「国民民主連盟」(NLD)から分派した新勢力「国民民主勢力」(NDF)に対し、今年実施される総選挙参加への前提となる「政党登録」を認めた。
選挙参加を拒否してすでに解党処分となったNLDの旧指導者は、NDFの選挙参加を批判している。前回総選挙で圧勝した民主化勢力が「分裂」したことは、選挙後も支配継続を目指す軍事政権に有利に働きそうだ。
 国営紙によるとNDFは、38番目の政党として登録を認められた。今後、全国で1000人の党員を登録したうえで選挙に参加する見込み。AFP通信によると、同党のタンニェイン議長(元NLD中央執行委員)は「我々は法の下で民主主義のために戦い続ける」と選管の決定を歓迎した。一方、NDFの選挙参加を批判するニャンウィン元NLD広報官は「何も言うことはない」と述べた。
 軍事政権は今回の総選挙を前に、前回90年の選挙でNLD圧勝の原動力となったスーチーさんの排除を画策。3月、NLDに対しスーチーさんを排除しなければ選挙参加を認めないとする政党登録法を制定した。NLD内部には、選挙に参加しなければ影響力を失うとの声もあったが、スーチーさん自身の意向もあり選挙参加拒否を決定。その後、内部の「参加派」が分派してNDFを結成した。
 NDFの選挙参加は軍事政権が内外に「民主的」な選挙をアピールする根拠となる。一方でスーチーさん抜きのNDFが前回のように多数の議席を獲得するのは困難とみられ、政権にとって極めて都合のよい状況だ。
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