6月19日20時55分
】ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんは19日、自宅軟禁のまま65歳の誕生日を迎えた。スー・チーさんが率いた国民民主連盟(NLD)は政党登録を抹消され、政治的影響力を失いつつある。
一方でNLDから分かれた国民民主戦線(NDF)との確執も伝えられる。年内に行われる総選挙を前に、同国内の民主化勢力を再び結集できるのか、今後の動きに注目が集まっている。
スー・チーさんの自宅軟禁は、すでに通算で15年近くに及んでいる。誕生日を前に18日には世界各地でスー・チーさんの支持者が解放を求める運動を行った。
ミャンマー最大都市ヤンゴン中心部にあるスー・チーさんの自宅は老朽化が激しいため、現在、軍政の許可を得て改修工事が行われている。
NLDは誕生日にあわせて、工事にあたる労働者らに食事を提供。また、全国でココヤシやマンゴーなど十数種類の木計2万本を植樹する計画だ。NLDの幹部はフランス通信(AFP)に対し、「アウン・サン・スー・チー女史の政治的精神はこの木とともに成長し続けるだろう」と語った。
NLDは、軍政が制定した新憲法下では、スー・チーさんら拘留歴のある幹部の登録が認められないことから政党登録を断念。さらに総選挙自体、軍による支配を正当化するものとして参加を拒否している。このため、最高幹部数人がNLDの政党登録が抹消されたのを受けて新たな政党NDFを立ち上げ、現在、政党登録を申請している。
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