6月3日16時20分
中国の温家宝首相は3日、ミャンマーの首都ネピドーで、同国軍事政権トップのタン・シュエ国家平和発展評議会(SPDC)議長(写真左)らと会談した。温首相訪問にともないミャンマーから
中国に向けての石油天然ガス・パイプラインの建設が最終決定した。中国新聞社などが伝えた.
温首相とタン・シュエ議長は、両国の一層の親善と協力強化を約した。中国首相のミャンマー訪問は16年ぶり。温首相は「今回の訪問には特別な意義がある。2010年は両国の国交樹立60周年に当たり、両国は一層の友好協力を推進する」と述べた。
温首相は同日、中国に向けての石油天然ガス・パイプライン建設にかんする合意書に署名。ミャンマーはこのところ、年間4000万バレル以上の原油と80億立方メートル以上の天然ガスを生産している。これまでは主に、天然ガスをタイやインドに輸出していた。パイプラインが完成すれば、原油だけでも中国に毎年、2000万トンを送ることができるという。
ミャンマーでは軍事政権の独裁が続いており、民主化指導者のアウン・サン・スーチー氏への弾圧などで、欧米諸国などから非難されていた。2010年10月には民政への移行の一環として、総選挙を実施する見込みだが、アウン・サン・スーチー氏らは「立候補ルールに問題がある」として選挙をボイコットする方針だ。
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