8月31日(火)
ミャンマーで11月に実施される20年ぶりの総選挙を前に、同国軍事政権トップで独裁的指導者のタンシュエ国家平和発展評議会議長(77)の去就に注目が集まっている。総選挙の立候補届け出は8月30日に締め切られた。
立候補者の名簿は明らかにされていないが、選挙法は現役軍人の立候補を認めていない一方で、議長は依然軍籍にとどまっているからだ。総選挙後に事実上の院政を敷こうとしているとの見方が強まっている。
ミャンマーでは、今年4月に軍事政権ナンバー4のテインセイン首相が軍籍を離脱。8月にはナンバー3のトゥラシュエマン軍総参謀長ら幹部多数が一斉に退役した。いずれも、立候補の準備とみられる。
一方、タンシュエ氏とナンバー2のマウンエイ副議長については情報が混乱。一時は2人も退役したとの報道が流れたが、国営紙(電子版)が31日、「タンシュエ上級大将がマレーシア国王に祝賀メッセージを送った」と報じたことで、議長が依然として現役であることが確認された。
総選挙は軍部翼賛政党の勝利が濃厚で、新たな大統領にはタンシュエ氏の信任が厚いトゥラシュエマン氏が有力視されている。
タンシュエ氏については民政移管を花道に引退するとの観測がある一方、軍事政権に近い筋はタンシュエ、マウンエイ両氏が事実上の国の最高機関となる国家防衛安保評議会(NDSC)のトップとナンバー2に就任し、タンシュエ院政が続くとの見方を示している。
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