9月9日(木)
中国の胡錦濤国家主席は8日、中国を訪問中のミャンマー軍事政権トップ、タン・シュエ国家平和発展評議会議長と会談した。今後の経済協力を含めた両国の関係強化について意見を交換、11月に予定されるミャンマーの総選挙後の新政治体制などについても話し合ったとみられる。
胡主席は先月末に中国吉林省を訪れた北朝鮮の金正日総書記と会談したばかり。孤立している近隣の独裁国家への影響力を強め、中国外交の独自性を国際社会にアピールする狙いがありそうだ。
華僑向け通信社、中国新聞社によると、胡主席は会談で、「ミャンマーとの友好関係を維持することは中国の一貫した政策であり、国際情勢にいかなる変化があってもそれを変えることはできない」と述べた。
中国外務省の発表では、7日から5日間の日程で7年ぶりに訪中したタン・シュエ議長は、呉邦国全国人民代表大会常務委員長(国会議長に相当)や温家宝首相らとも会談する。上海万博や経済特区の広東省深セン市などを視察し、中国の改革・開放の成果を見学する予定だという。
ミャンマーでは11月に、自宅軟禁中の民主化運動指導者、アウン・サン・スー・チーさんを排除した形で総選挙が実施される予定だが、国際社会からは軍政に批判の声が上がっている。タン・シュエ議長には今回の訪中で、地域での存在感が大きい中国から総選挙への理解と支持を取り付ける思惑があるとされる。
中国外務省の姜瑜報道官は7日の定例会見で欧米記者からミャンマーの総選挙についての中国の立場を聞かれた際、「ミャンマーの問題は自国の政府と人民が解決すべきことであり、選挙は民主化をさらに進めるものだ」と内政不干渉の原則を盾に総選挙の結果を承認し、評価する構えを見せている。これは、軍政を支持する姿勢を明確にしたものだ。
中国は8月末に北朝鮮の金正日総書記の訪問を受け入れた際にも、北朝鮮の世襲体制を容認する姿勢を見せた。独自外交で国境を接する独裁国家との親密関係を誇示することにより、欧米諸国による両国への制裁の動きを牽制(けんせい)した形だ。
中国には、北朝鮮とミャンマーが、中国の協力を得る形で経済発展を遂げれば、両国をさらに影響下に入れることができるうえ、中国のイメージアップを図れるとのもくろみもありそうだ。
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